5.リスクのと取り方

本質的な価値に注目しても、ときには見誤ることもあります。
でも負けても勝つのが投資家、本物の長期投資家です!

 

 

勝率6割だけでは勝てない

 

ペイオフレシオ(リスクリワード)1:1で、勝率6割なら負けることはないと普通は考えます。

 

しかし現実は違います。

 

ある実験によれば上記の条件で、勝てば2倍、負ければ賭け金没収、賭け金は自由、というゲームをすると、ほとんどの人は破産します。

 

原因は統計学的な連敗確率や標準偏差などを考慮せず、一度にかける金額を誤り、連敗によって退場に至るため。

 

つまり価値が上昇するものがわかっていも、それだけでは勝てないんです。

 

 

初心者の投資家は正しい方法をいつも手放す

しかもゲームなら破産するまで、正しいと知っている方法を続けられますが、リアルではそうはいきません。50%も下落すれば自分が間違っていると考え始めます。そして将来増やせるやり方でも、やり方を変えてしまう。

 

この結果、いつまでたっても正しい運用を続けることができない。

 

 

ドローダウンを無視した利益は無意味

 

最終的に勝てる運用でも、一時的に評価額が落ち込む、その落ち込みをドローダウンと言います。

 

世間にはよく月利○○%とか、年利○○○%だしたとか、初心者さんが言い合ってます。しかし、ドローダウンを無視すれば誰でも簡単に達成できます。

 

じゃんけんで全額掛けしていれば、まぐれでプロフィットファクターが激増するときがありますよね。この手の話はそれと変わりません。

 

しかし問題は内在するリスクと継続性です。
継続すれば勝てるものを継続させる、それがリスク管理でありポートフォリオです。

 

 

リスク管理とはつまりドローダウンの調整

 

初心者のころは、誰でもいろいろ悩んで無限ループになります。

 

・このあと相場はどうなる?

・上がるのか?下がるのか?

 

この手の悩みは、ポートフォリオに弾力性をもたせ、上がったらそこそこ嬉しくて、負けても回復可能なお好みの比率にすれば解決です。そもそも目先の価格追いかけても逆効果ですけど…。

 

・何をいくら買えばいい?

・現金の比率はどうしたらいい?

・米債はもってたほうがいい?

・ゴールドも持ったほうがいい?

・バランスファンドのほうがいい?

・どれぐらい分散させたほうがいい?

 

こちらは知識不足と自分が許容できる最大ドローダウンが曖昧なことが原因です。

 

リスク管理、ポートフォリオ、ヘッジ資産、分散投資…。
色々ありますが、シンプルに考えれば、答えは単純、ドローダウンを調整し、継続可能にする、ただそれだけ。

 

ベテランみたいに、各資産を組み合わせ、リスクに対しリターンを最大化することを目指すのは、儲けよりドローダウンに気がいくようになってからで十分です。

 

 

ドローダウンとリターンを左右する例

 

●ボラティリティ

例)

先進国株式 18.75%
新興国株式 23%
ゴールド 15.5%

※為替ヘッジなし
参考資料 J.P.モルガン超長期マーケット予測

 

 

●連敗確率

例)

勝率50%
2連敗 4分の1
3連敗 8分の1
4連敗 16分の1
5連敗 32分の1
※売買が多い、あるいは投機トレーダーは、価格変動性のほかに連敗確率の影響が強くなります。

 

 

●回復に必要な上昇率

こんな感じで、資産の変動幅や連敗の確率、資産の回復のしやすさなどから、自分で許容できそうなドローダウンを想定して、そこに収まるように運用すると、継続性は飛躍的にあがります。
※資産運用会社は全額運用しなくてはいけないので現金だけ大量にキープできません。加えて顧客が不安にならないドローダウンと投資を続けてくれるリターンのバランスなどに気を使います。

 

 

●金融危機の下落率

国債デフォルト、インフレ危機、グローバル危機、いろいろありますが↓は銀行危機の例です。長期投資をするなら、50%は落ちて当たり前だと言うこともお忘れなく。銀行危機の発生率は、新興国と先進国でほとんど差はありません。

https://mikkaichi.site/260/

 

 

おすすめの投資比率

 

こういった数字や過去の歴史、精神的な負担などを考えた私のおすすめ↓

 

・国際株式の低コストインデックスファンドなら25%~35%ぐらいで保有

・個別銘柄が多い人は、各個別株を4%以内にし、合計額を上記比率以下で保有

 

そうすれば、投資する対象が正しいなら、継続可能でプラスです。このレバレッジのかけ方は、高い成長を続けた国々の投資比率と比べても実はマッチします。

これが負けても勝つリスクのとりかたです。

 

 

ただし、私は勝負をかけるときもっと増やします。
つまり勝負をかけるというのは、合理的には間違っている行動なのですが、ドカーンと増やすにはどこかでこの非合理をしないといけません。

 

私はヘッジ資産を米債で持ちません。

1.国債を信じていない事。
2.米債をもっても危機になれば円高になり為替差でやられるため。

ただし債権価格は動き出したら平時とは比べ物になりません。
もし日本の長期金利があがっていくのに円売りが起き始めたら方針を変えます。

 

一方、時々ヘッジに組み込むのはゴールドです。

https://mikkaichi.site/508/

 

 

 

ドローダウンの管理はこれからさらに重要に

デリバティブ系商品の台頭、アルゴリズム取引のほか、年金のキャッシュアウトが世界中で始まり、最大の流入先だった債権価格は、歴史的にみて長い下落ターンが始まります。

どう考えてもボラティリティが急上昇するシーンは、今後増えていきます。

リスク管理ができないまぐれ勝ちの投資家は、次々消えていくことになります。

Posted by みっかいち